振り込め詐欺対策ATM周辺に携帯電話抑止装置を導入

千葉銀行、振り込め詐欺対策でATM周辺を圏外に

千葉銀行は、振り込め詐欺対策の一環として、ATM(現金自動預け払い機)周辺で携帯電話を利用できないようにする携帯電話抑止装置を導入した。10日より数カ所のATMで設置されている。

 警察庁によれば、振り込め詐欺は電話で口座に金を振り込むよう指示する手口が多い。全国銀行協会では7月より、ATM周辺で携帯電話を利用しないよう呼びかけるという取り組みを行ってきた。

 千葉銀行では、「振り込め詐欺の被害にあった後の対応については整備が進んできたが、それでもすぐに被害分がかえってくるわけではない。銀行が犯罪の舞台になっており、安心安全に利用していただくための対策が必要と考えた」として、今回、ATMを中心に2m程度の範囲で携帯電話が利用できない装置(通話抑止装置)を導入した。

 通話抑止装置は、微弱出力であっても総務省への申請が必要となっており、千葉銀行でも7月頃より検討を進め、5カ月間の準備を経て、利用の認可を得た。通話抑止装置の導入について同行では「対象エリアは狭いが、それでも“通話できない”というのはユーザーの利便性を損なう。利便性と犯罪抑止効果のバランスをどうとるか、大きな問題だったが、その結果、圏外とする範囲を2m程度にとどめることにした。免許申請などのノウハウは金融機関になく苦労した点だが、他の金融機関でも同様の取り組みを検討するところがあれば、開示していきたい」としている。

 総務省関東総合通信局によれば、電波妨害装置を使って圏外にするのは、全国で初めてという。

圏外エリアが必要な場所

試験場(教室)

銀行ATMコーナー

劇場コンサートホール

データセンター

医療施設


運転免許試験(学科試験)時の携帯電話等の通話を遮断

携帯電話等を使用した学科試験中の不正行為を防止するため、運転免許試験場の学科試験室に携帯電話等を抑制する実験試験局を開設し、不正防止対策の有効性や教室外への影響を検証することを目的としたものです。

 運転免許試験場での学科試験中の不正行為を防止する目的で、携帯電話等の通信を直接抑止する実験試験局の開設は、全国初です。

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